VW1966 Cabriolet Torsion Bar Repir Report
    愛車1966年Cabrioletは、日本に来たのが1988年、今年で18年の歳月が流れようとしています。
    少し前に「ボディの補強材」のRepir Reportもしてボディの硬性が増してシャキッとしたと報告も
    しましたが、今回は足回りの強化を実施しました。
    シャキッとしたボディの為かいろいろ気になる所で持て来て、その第一がリアの挙動。
    ちょいと荷物を積んだりするとぐっと車庫が下がりサスペンション自体のヘタりを感じることで、
    1人での走行では凹凸の道でのリアのバタバタ感=落ち着きの無さってのをショックアブソーバー
    を少し柔らかめに換えてからより感じるようになった。

    実際フラバグのスワップに参加して荷物を積んで行くと前上がりな視界と少しハの字になってマッド
    ガードを擦りそうに車庫の下がったリア。勿論かなりの荷物ですが、以前はここまでヘタっとしてな
    かったような気も..車齢40年ですし、トーションバーなんてきっと換えてないんだろうなととも思い
    換えたらどうかな?という興味もあって今回ちょうど自分の67と確か58のカブリオレの持ち主でも
    ある
    古くからの知人で目黒のFLAT-4のお隣『GARAGE FORTUNE』のMr.Otomo氏がその2台の
    トーション
    バーを交換したそうで様子も聞きながらよっしゃ青カブも換えてみましょ!ってことにたのです。
    そいて、4月の某日の整備にも時間のある午前中に『GARAGE FORTUNE』に持ち込んで後々の為にも
    と対面交換で作業してもらいました。

     交換の段取りはジャッキアップして馬かけてサイドブレーキを緩めて(ドライブシャフトを動かす為)
    タイヤ外してショックアブソーバーの下を外し、ドライブシャフトを支えてるプレートのボルトを緩め
    トーションバーの所のカバープレート外して抜き出す..と行程はそう多くはないのですが、なにしろ
    製造から40年経過した車。
    それらのボルトが簡単に外れるのかもわからんところで、実際トーションバーのカバープレートは今時
    珍しい15mm頭のボルト。以前一度外そうとしてソケットレンチの15mmを持っていないことに気づき
    やめたこともある(今はちゃんと持っていますが)のでね。
    で、作業に取りかかって案の定ボルトが渋いくて錆びて固まってる。しかしさすがにショップですから
    十分な作業スペースもあれば工具もあれやこれやあり力仕事でなんとかボルトを外してみれば..
    あららプレートとドライブシャフトの重なる部分は山が無くなってすり減ってるじゃん!
    こりゃ昔のままのボルトだねぇ..と二人で苦笑い。
    こんな消耗したネジはオリジナルと云えども場所柄(ドライブシャフトの支える所ですから)も見た目
    も美しいステンレスの新品ボルトに交換です。

    そうそう作業中に左のシャーシーとボディの間に挟まっているべきクッション(ゴム)が無くなってる
    のをMr.Otomo氏が発見。で、隣のパーツの総本山FLAT-4に行って探してきてくれました。
    いや〜便利ですねぇ。ここだとパーツ倉庫抱えてるような物ですからガレージにストックする必要ない
    んじゃないの?って思ちゃいました(^^)

    さて文面では伝わりにくいこともありますので以下の画像を合わせてご覧くださいませ。
    交換後の試乗では『しっかりしたリアの感触』を味わうことができました。
    柔らかい?と思えたショックアブソーバーもそんなことは無いのも確認。
    今までは固めのショックで支えてた?のではと思えてきました。よって至極満足!V(^^)W


    (画像は全てクリックで大ききなります)
GARAGE FORTUNESはFLAT-4の
サービス工場でもあります。
交換前のリアの車高、加重が無ければ
クリアランスもしっかりありますが..
さて作業の開始。ジャッキかけながら
まずはタイヤを。Mr.Otomoさんよろしく!
床下も覗いてみましたがキレイな方かな?
大きなオイル漏れも無いようです。
タイヤを外したリアの足回りの状態。
トーションバーは馬のかかってる側にあります。
左リアのボディとシャーシーの接合部分にある
はずのゴムが無い。勿論つけていただきました。
本来ゴムの挟まっているボディとシャーシーの
接合部分はここ異音は出てませんでしたが..
交換するトーションバー(筒の中)とブッシュ類
トーションバーは結構重量あります。
メキシコ製のVW社のトーションバーです
同じノーマルタイプでバーの色は黒になります。
外されたリアのスプリングプレートと
トーションバー(赤)ブッシュ、カバープレート。
トーションバー(ねじれ棒)には左右があります
エンド部分に刻印が..間違えないようにね。
トーションバーを抜き出しました様子。
この中でねじれ棒がサスペンションの役目を。
作業中に訪れた赤カブのおじちゃんは取材
に向かう途中でした。お気をつけて〜V(^^)W
左がドライブシャフト側のボルトで右は
トーションバーカバーのボルト頭が15mm。
ドライブシャフト側のボルトですがこのボルト
経年変化で錆びてかなり渋かった..
組上げたドライブシャフト側のボルトは
すり減っていたのでステンレスの物に交換。
左側も新しいボルトで組上げて..
きれい!ボルトフェチになりそう(笑)
トーションバーのカバープレートのボルトは
15mmのレンチが必要です。
交換前のリアのクリアランス
加重無ければクリアランスは普通に。
交換後のクリアランスは交換前と大きく変わ
りませんが指を入れると少し余裕ができた?
ということで完成した青カブを横から
ながめて姿勢をチェック。いい感じかな。

こんな感じでトーションバーの交換は無事終了。さて帰ろう!って乗り込んだら...
おやっ?ちょいと尻上がりな感じが。上の画像のように見た目のクリアランス自体は大きく変わっていないのですが
加重がかかった時のヘタりが違うのでしょうかドライビングポジションが少し変わったような気も(^^;
これまではトーションバーのヘタり(いわゆるバネが弱くなった感じ)になっていて人や荷物の乗らない時には
車高は普通でも重さがかかったとたんに沈み方が顕著になってきていたのかと思うのでした。
『GARAGE FORTUNE』からの帰り道1人での乗車で往路と同じ道を通ってみましたがやはりリアの挙動は
往路よりも落ち着いた感じでバタバタ感は減ってしっとりした感じ..パサパサの頭とリンスの効いた紙の違い!?
ってなくらい体感的に違うと感じました。で、以前より少し柔らかめのショックアブソーバーに換えてたのですが
トーションバー交換前よりもショックを固く感じるようになりました。

つうことは固めのショックの時はリアの沈み込みもそれほど感じなかった=固めのショックが支えてた?
という図式も考えられます。ショック交換したのは一昨年2004年の11月でして翌年のフラバグにスワップの
荷物を積んで参加したときにあれま重たいのか車高が随分下がってますねぇ〜と、入場待ちの時にVW仲間に
指摘されましたからね。マッドガード擦りそうだったしドライビングポジションも前上がりだった(^^;
で、そのあとの仙台でのPRAに参加した時に『GARAGE FORTUNE』のMr.Otomo氏にも「ちょいとリアヘタってない?」
とご指摘もされちゃいまして、自分でも無加重時と加重時のクリアランスの差と左右のクリアランスの違いを確認してたので
今回のトーションバー交換を実施した次第です。
多くの荷物積んだりフル乗員での試乗はまだしていませんがこれでまた数年?数十年は交換しなくてすむでしょう(笑)


# 先日首都高速を空いていたのでブリブリ走ってみましたらつなぎ目のショックの突き上げ感が変わりまあした。
突き上げのショックはマイルドな感じで音も静かになったようです。しかもスピードあがればあがるほど..
コーナーリングのスピードもまた早くなったかも..踏ん張ってます!(笑)

Special Thanks 『GARAGE FORTUNE』 V(^^)W




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